高級ブランドの生地を縫製した《バッタもん》(2007)や人気キャラクターを題材にした《ドザえもん》(2017)で話題を集めるアーティスト・岡本光博が、個展「UFO」を東京・神楽坂のeitoeikoで開催する。
2017年末には、沖縄で開催されたアートイベント「2017イチハナリアートプロジェクト+3」で在日米軍を題材に、シャッターに描いた作品《落米のおそれあり》が市によって封印され、波紋を呼んだ。
15年に、青森県立美術館の正面玄関前庭に展示した直径3.6メートルの《未確認墜落物体 UFO Unidentified Falling Object》で多くのメディアに取り上げられた岡本。このUFOをモチーフにした作品は《未確認1分間に5回転物体 Unidentified Five-rounds-per-minute Object》《未確認家庭物体 Unidentified Family Object》と増殖を繰り返し、18年には《未確認回転物体 Unidentified Freespinning Object》も登場した。
本展では、この「UFO」シリーズから大型オブジェ《未確認回転物体》のほか、最新作を展示。ユーモアあふれる作品によって、未知を既視化するとともに、既知の出来事を疑おうとする岡本のいまを見ることができる。