小林椋は、1992年東京都生まれの美術家。2017年に多摩美術大学大学院美術研究科修士課程情報デザイン領域を修了し、現在は京都市立芸術大学大学院美術研究科修士課程彫刻専攻に在籍している。
これまで「TOKYO EXPERIMENTAL FESTIVAL Vol.9」(トーキョーワンダーサイト本郷、2014)、「恋せよ乙女!パープルーム大学と梅津庸一の構想画」(ワタリウム美術館、2017)、「エマージェンシーズ!032『盛るとのるソー』」(NTTインターコミュニケーションセンター[ICC]、2017)などといった展覧会に数多く参加。キネティックな木製のオブジェにビデオカメラやディスプレイなどの映像機材を組み合わせたオブジェクトを発表してきた。
今年の7月21日まで京都で開催された個展「ローのためのパス」(ギャラリー16、2018)は、そのカラフルで軽妙なインスタレーションで注目を集めた。
今回、愛知県名古屋市のgallery Nで開催される個展「プールの輪にワニ」では、「科学という営みを起点として、その現実的な作用におけるフィクション性について考えるための装置」がテーマの新作オブジェを展示。そのフィクション性を「現実を駆動させるひとつの例」として示した空間に期待が高まる。