2018.7.7

戦争と花
フラワーアーティスト・東信が率いる「AMKK」の展示が神宮前のThe Massで開催

「戦争と花」をテーマに、フラワーアーティストの東信が率いるAMKKと、東京・神宮前のギャラリー「The Mass」が展覧会を企画。様々な切り口の写真からなる展覧会が開かれる。会期は7月20日〜8月15日。

© Bernie Boston / The Washington Post / Getty Images / Kyodo News

 東京・神宮前のThe Massにて、フラワーアーティスト・東信が率いる集団「AMKK」が企画する展覧会「戦争と花」が開催される。

 東信は1976年生まれのフラワーアーティスト。2002年より、注文に合わせてデッサンを描き、それをもとに花束をつくるオートクチュールの花屋「JARDINS des FLEURS」をスタート。05年頃からは花屋としての活動に加え、植物による表現の可能性を追求する「Botanical Sculpture」のスタイルを通して実験的な作品を手がけ、ニューヨークを皮切りにパリやデュッセルドルフなどでも個展を開催してきた。

 そんな東は09年に実験的植物集団「AMKK(東信、花樹研究所)
」設立。植物のみが有することのできるもっとも神秘的な形を見つけ、表現に転化させ、植物の存在価値を高めることを目的としたこの集団は、ミラノ、ベルギー、上海、メキシコの美術館やアートギャラリー、パブリックスペースで作品発表を重ねてきた。

 本展は、東信およびAMKKによって集められた「戦争」と「花」をめぐるイメージを基礎とした、様々な写真作品で会場を構成。国際的な写真家集団「マグナム・フォト」、報道写真の膨大なアーカイブを持つ朝日新聞フォトアーカイブ、共同通信イメージズらの協力も得て集められた写真が、「戦争と花」のテーマをかたちづくる。

 「戦争」と「花」という一見相反する2つの要素が存在する数々の写真作品。本展は、人類の負の史実としての戦争、そして平和について思慮する機会となるだろう。