「絵が描きたい」という純粋な衝動、「絵が⾯⽩い」という素直な好奇心から制作を続ける画家・佐藤允。「アートのためのアート」や「新しさ」を⽬指すことを絵を描く⽬的にはできないと考える佐藤の作品は、意味や理由を求めないからこそ強いエネルギーを持ち、絵画というものへの真摯な興味と尊敬で満ちている。
「+10」と題された今回の個展は、「作品と落書きの境界線を無くして10枚の絵を描くとしたら、どんな絵を描くのだろうか」というコンセプトのもと制作された新作絵画10点が発表される。自身から溢れ出る絵画へのエネルギーから背を向けず、制作に注⼒する佐藤の純粋な好奇⼼は、鑑賞者にどのような反応をもたらすのだろうか。