シルク・ドゥ・ソレイユも手がけたフィリップ・ドゥクフレが
贈るワンダーランド。
『新作短編集(2017)』が上演

2016年にゲーテの『ファウスト』を大胆に脚色したキャバレーミュージカル『コンタクト』が日本各地で大きな反響を呼んだフィリップ・ドゥクフレとカンパニーDCAが、最新作となる『新作短編集(2017)』を彩の国さいたま芸術劇場で上演する。公演日程は6月29日〜7月1日。

『新作短編集(2017)』より © Laurent Philippe

 フィリップ・ドゥクフレはパリ出身の振付家・演出家。1983年に自身のダンス・カンパニーDCAを設立し、89年のフランス革命200周年祭では、シャンゼリゼ大通りでの記念パレードのために『ラ・ダンス・デ・サボ』を振付。92年にアルベールビル冬季オリンピック開・閉会式の演出を31歳の若さで手がけたことが大きな転機となった。クリスチャン・ディオールや、エール・フランスをはじめとした企業のCM映像も手がけてきたほか、シルク・ドゥ・ソレイユのショーを演出、振付するなど、その活動は多岐にわたる。

『新作短編集(2017)』より © Laurent Philippe

 今回、彩の国さいたま芸術劇場で上演される『新作短編集(2017)』は、不可思議な架空の部族ダンスやトリッキーな影絵のデュエット、空中パフォーマンスが、パラパラ漫画のように次から次へと展開するもの。なかには、坂東玉三郎の歌舞伎や、葛飾北斎の浮世絵、現代日本の街の情景からインスピレーションを得て創作した小品もあるという。

 日本文化に対するオマージュを含む、ドゥクフレの独特の世界を楽しみたい。

編集部

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