ミケランジェロの傑作が日本初公開! 「ミケランジェロと理想の身体」展が国立西洋美術館で開催

イタリア・ルネサンスの芸術家、ミケランジェロ・ブオナローティの彫刻作品《ダヴィデ=アポロ》を中心に、古代ギリシャ・ローマとルネサンスの身体美の表現に迫る展覧会が国立西洋美術館で開催される。会期は6月19日〜9月24日。

ミケランジェロ・ブオナローティ ダヴィデ=アポロ 1530頃 大理石 バルジェッロ国立美術館蔵 Florence, Museo Nazionale del Bargello

 彫刻、絵画、建築の各分野で傑作を生み出し、「神のごとき」と称されたミケランジェロ・ブオナローティ(1475〜1564)。今年6月、世界で約40点しか現存しないミケランジェロの大理石彫刻のうちのひとつ《ダヴィデ=アポロ》が、初めて日本にやってくる。

 この《ダヴィデ=アポロ》は、その主題がダヴィデなのかアポロなのか、また未完か完成かなど、いまだ多くの謎に包まれた作品。古代ギリシャ彫刻の古典的なポーズであるコントラポストを基本としながらも、身体全体が螺旋を描くように大胆にねじれ、ミケランジェロが昇華させた独自の美が表現されている。

 本展ではそのほか、ミケランジェロに影響を与えた古代ギリシャ・ローマ作品や、ミケランジェロから影響を受けたルネサンスの作品約50点を展示。大理石およびブロンズ彫刻、壁画、油彩、素描、陶器など多様な作品を「幼少期から青年期の男性表現」「アスリートと戦士」「神々と英雄」などの切り口で紹介し、ミケランジェロや当時の芸術家たちがつくりあげた理想の身体美の表現に迫る。

ミケランジェロ・ブオナローティ ダヴィデ=アポロ  1530頃 大理石 バルジェッロ国立美術館蔵 Florence, Museo Nazionale del Bargello

編集部

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