エルミタージュ美術館は、1764年にロシアの女帝エカテリーナ2世によってサンクトペテルブルクに創設。フランスのルーブル美術館(1793年設立)、アメリカのメトロポリタン美術館(1870年設立)と並び、世界三大美術館のひとつとして知られている、世界でもっとも巨大な美術館の一つだ。
所蔵品の数は300万点に及び、その規模は世界一とも言われている。また2000の部屋に、他のどの美術館よりも多い学芸員、年間366万人以上(2015年)の入場者など、世界屈指の美術館として人気を集めている。
そんなエルミタージュ美術館の姿を追ったのがドキュメンタリー映画『エルミタージュ美術館 美を守る宮殿』だ。本作では、同館館長であるミハイル・ピオトロフスキーをはじめ、同館のスペシャリストたち、2011年に同館で展示を行ったアーティスト、アントニー・ゴームリー、建築家のレム・コールハースなど、様々な視点からエルミタージュ美術館が250年の時を超えて、今なお特別な存在であり続ける理由に迫る。
なお、作中には、レオナルド・ダ・ヴィンチの数少ない絵画や、ミケランジェロの彫刻、ラファエロの絵画、ルーベンス、レンブラントなど世界中の至宝が高画質画像で登場するのも見逃せない見どころのひとつだ。