現代日本を代表する写真家として活躍し、国内外で注目を集め続けている蜷川実花。現在、2020年に開かれる東京オリンピック・パラリンピック競技大会の組織委員会理事も務めている。
そんな蜷川が日本の文化と美学の象徴である「京都」に真っ向から挑戦する「蜷川実花写真展 UTAGE 京都花街の夢」が、4月より京都で開催される。
展示は、京都の伝統的な美学の粋が蓄積された「花街」と、四季折々の美しい京都の「景色」をあわせた約120点で構成。「花街」では、京都の五花街(祇園甲部、宮川町、先斗町、上七軒、祇園東)から選び抜いた芸妓・舞妓15名を、それぞれのイメージに合わせて作成した特別なセットで撮り下ろした。
蜷川が2年以上の月日をかけ、幾度となく京都へ足を運んで制作したという本作。春の京都で、蜷川ならではの虚実入り交じる写真によって増幅された「京都」と「花街」の魅力を堪能してみてはいかがだろうか。