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タイのバンコクとカオヤイ、ふたつの新たなアート施設が示す「癒し」と「ケア」の可能性

2025年現在、タイ・バンコクのアートシーンが静かに、しかし着実に注目を集めている。山と都市、それぞれの極に設けられたふたつの新施設──カオヤイ・アート・フォレストとバンコク・クンストハレは、まったく異なる環境において共通の哲学「癒し」と「ケア」を掲げ、アートの可能性を拡張している。

NEWS / REPORT

勅使河原宏の生誕100周年記念プロジェクトが始動。開幕展「SA NI HA|さには」が草月会館で開催

いけばな草月流第三代家元であり、美術、映画、舞踏、陶芸、書など幅広い分野で活躍した勅使河原宏。その生誕100周年を記念したプロジェクト「Hiroshi Teshigahara : Visionary Worlds」が始動。開幕展として「SA NI HA|さには」が、東京・赤坂の草月会館で開催される。会期は6月7日〜7月6日。

NEWS / EXHIBITION

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第30回

[ARTIST IN FOCUS]玉山拓郎:直感と記憶の「自然な判断」による主体性の最小主義

身近にある事象やイメージを参照した立体的な造形や鮮やかな照明、映像、音響を組み合わせたインスタレーションを制作する玉山拓郎。豊田市美術館で開催された過去最大規模の個展「FLOOR」では、5つの展示室にわたってひとつの巨大な構造物を展示。近年の制作における態度から、本展の背景を聞いた。

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第29回

[ARTIST IN FOCUS]谷中佑輔:ひとりではできないことを引き受け、弱さを前提とした創作のあり方を探る

彫刻制作から始まり、ダンス・パフォーマンスへと関心を広げながら、両者を行き来する表現を行ってきた谷中佑輔。環境や他者などの周囲から影響を受ける存在として身体をとらえる谷中に、その関係性のなかで現れる身体観について、これまでの活動を振り返りながら語ってもらった。

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第28回

[ARTIST IN FOCUS]サエボーグ:自己を拡張した生態系で行われるケアと変身の儀式

「半分人間で半分玩具」の不完全なサイボーグであるオルター・エゴを名乗り、自作のラテックス製のボディスーツを装着したパフォーマンスやインスタレーションを国内外で発表してきたサエボーグ。黒部市美術館での個展に際し、これまで展覧会を重ねるなかで得られた気づきと葛藤、課題について話を聞いた。