「私は、美術保険業界の代表者としての立場から、美術保険がアートの世界と関連していることはもちろん知っています。しかし、展覧会やアートフェアの来場者は、それらがどのような関係者の手によって開催されているのか、当然のことながら知りません。多くの場合、すべての準備は数年前から始まっているのです」。そう話すのは、アメリカ・シカゴに本社を置く国際的な保険関連企業、エーオン・コーポレーション・オランダ(Aon Corporation Nederland )のファインアート・クライアント・ディレクター、マーセル・シュロイダーである。保険会社はどのように展覧会やフェアなどのアートイベントを実現に貢献にしているのか、また、美術品保険の観点から美術館が直面する課題についてなど、この美術品保険の分野で20年近くの経験をもつ同氏にアートシーンの舞台裏について取材を行った
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