
第53回
WORLD REPORT「釜山」:海賊と仏教が交錯する暗闇のなかで現実を批判的に感覚し直す
雑誌『美術手帖』の「WORLD REPORT」では、世界の各都市のアートシーンや話題の展覧会をリポート。2025年1月号の「釜山」では、釜山ビエンナーレ2024「暗闇のなかで見る」を取り上げる。「海賊」と「仏教」という相容れないテーマを据えたビエンナーレでは、作家らはどのようにそれ解釈し、作品へと落とし込んだのか。そして、テーマの意図はどのようなものだったのか。権祥海が考察する。

第53回
雑誌『美術手帖』の「WORLD REPORT」では、世界の各都市のアートシーンや話題の展覧会をリポート。2025年1月号の「釜山」では、釜山ビエンナーレ2024「暗闇のなかで見る」を取り上げる。「海賊」と「仏教」という相容れないテーマを据えたビエンナーレでは、作家らはどのようにそれ解釈し、作品へと落とし込んだのか。そして、テーマの意図はどのようなものだったのか。権祥海が考察する。

東京・初台のNTTインターコミュニケーション・センター[ICC]で「evala 現われる場 消滅する像」が開催中。「See by Your Ears」をコンセプトとする空間的作曲プロジェクトによって「耳で視る」ことを探求するサウンド・アーティストのevalaと、本展を担当したICC主任学芸員の畠中実に話を聞いた。

石川・金沢市の金沢21世紀美術館が、大規模修繕のため2027年5月~28年3月ごろに長期休館する。

今年の秋に開催が予定されている国際芸術祭「あいち 2025」が、全参加アーティスト60組を発表した。

アラブ首長国連邦・アブダビのサディヤット文化地区に、チームラボによる巨大なアート空間「teamLab Phenomena Abu Dhabi」(チームラボ フェノメナ アブダビ)が4月18日にオープンする。

アーティゾン美術館で「彼女たちのアボリジナル・アート オーストラリア現代美術」が開催される。会期は6月24日〜9月21日。

青森県立美術館の新館長に、劇作家で演出家の平田オリザが4月1日付で就任する。

創設100年を迎えたワシントンD.C.のスミソニアン国立アジア美術館が、昨年10月に日本美術の常設展「日本美術-コレクションより-」を刷新した。新しい展示では、移り変わる社会と環境を反映させた作品が紹介されており、その内容をレポートする。

今秋に予定されていた「東京お台場トリエンナーレ2025」(10月18日〜12月25日)の開催が見送られることとなった。

世界的振付家のアクラム・カーンが、『ジャングル・ブック』をダンスとアニメーションで新たに解釈し未来を問う。本作が、彩の国さいたま芸術劇場と愛知県芸術劇場で6月に上演される。

グラフィックデザインや彫刻の分野で国際的に活躍した五十嵐威暢が、進行性核上性麻痺のため札幌市の病院で今月12日に逝去した。享年80歳。

エスパス ルイ・ヴィトン大阪で開催中のドイツ人アーティスト、ウラ・フォン・ブランデンブルクによる個展「Chorsingspiel」。演劇の世界に強い愛着を持つフォン・ブランデンブルクの日本初個展を、相馬千秋がレビューする。

ゲームや遊びを軸に、これまでにない分野横断型アーティスト・クリエイターの発掘・育成・グローバルチャレンジなどを支援する複合プロジェクト「ars●bit(アーソビット)」が今年より本格始動。そのキックオフイベントとして、シンポジウム「アート×ゲームの新時代──〈遊び〉と〈芸術〉の根源をめぐって」が渋谷の404 Not Foundで3月16日に開催される。

第52回
雑誌『美術手帖』の「WORLD REPORT」では、世界の各都市のアートシーンや話題の展覧会をリポート。2025年1月号の「ベルリン」では、「ベルリン・アート・ウィーク」の「パフォーム!」や、その一環として開催されたアイザック・チョン・ワイの「慎重な落下」展(ツィルバーマン・ギャラリー)、そしてティノ・セーガルの「この喜び」展(サンスーシ宮殿ノイエ・カンマー)を取り上げる。これらパフォーマンスのイベント・展示からどのような潮流が読み取れるのか。河内秀子が考察する。

葛飾北斎が描いた略画による人物や動物などのモチーフを紹介する展覧会「略画 ― はずむ筆、おどる線 ―」が、⻑野県の北斎館で開催される。会期は4月12日〜5月18日。

第14回
日本全国にあるミュージアムが販売するオリジナルのミュージアムグッズ。編集部がとくに気になるものを館ごとにピックアップしてご紹介する。

第51回
雑誌『美術手帖』の「WORLD REPORT」では、世界の各都市のアートシーンや話題の展覧会をリポート。2025年1月号の「ロンドン」では、昨年開催されたエブキ「アースバウンド・オークニー」展と、ホリー・ハーンドン&マット・ドライハースト「ザ・コール」展を取り上げる。考古学によるアートプロジェクトとAIとの協働の可能性を探るプログラム、一見正反対に見えるこれらの展覧会に共通する視点とは何か。橘匡子が論ずる。

第27回
都市近郊のインフラストラクチャーや工業製品、それに付随する風景の奥行きに着目し、主に3DCGアニメーションを用いて仮構の映像世界をつくり出す藤倉麻子。制作活動の根源である「日当たり」と「予告」をテーマにした新作個展を開催した作家に、作品の背後にある思索と、多岐にわたる諸実践について話を聞いた。

1960年代に注目された錯視や錯覚を引き起こす美術の潮流「オプ・アート」。北海道・旭川の北海道立旭川美術館で、このオプ・アートを展示する「動く?飛び出す!不思議な絵画 オプ・アート展」が開催されている。会期は3月16日まで。会場の様子をレポートする。

3年以上におよぶ大規模改修工事を経て、全面開館を迎えた横浜美術館。2020年から同館館長を務める蔵屋美香に、現代のあるべき美術館像を聞いた。