|すべて「ヌード」の展覧会 「ヌード」展(横浜美術館)
美術史において欠かすことのできない要素として、数多の作家が手がけてきた「ヌード」作品の数々。本展は、世界屈指の西洋近現代美術コレクションを誇るイギリス・テートの所蔵作品を中心に、19世紀後半のヴィクトリア朝の神話画から現代の身体表現まで、西洋美術の200年にわたる裸体表現の歴史を紐とくものだ。
なかでもオーギュスト・ロダンの高さ180センチ余りの大理石彫刻《接吻》は日本初公開。世界にたった3点しか存在しない傑作を見ることができるほか、ピエール・ボナール、フランシス・ベーコン、デイヴィッド・ホックニー、シンディ・シャーマンなどジャンルと時代を超えたヌード作品、約130点が一堂に集まる。
|ヌード NUDE―英国テート・コレクションより
会期:2018年3月24日~6月24日
会場:横浜美術館
住所:神奈川県横浜市西区みなとみらい3-4-1
開館時間:10:00~18:00(5月11日、6月8日〜20:00) ※入館は閉館30分前まで
休館:木、5月7日(ただし5月3日は開館)
料金:一般 1600円 / 大学・専門学校生 1200円 / 中学・高校生 600円 / 小学生以下無料
|全作品が日本初公開! 「ミラクル エッシャー展 奇想版画家の謎を解く8つの鍵」(上野の森美術館)
「だまし絵(トロンプ・ルイユ)」といえばこの作家を思い出す人も多いのはないだろうか? 74年の生涯で唯一無二の独創的な作品を数多く生み出したマウリッツ・コルネリス・エッシャー(1898〜1972)だ。
2018年はこのエッシャー生誕120年のメモリアル・イヤー。東京で約12年ぶりとなる大規模な回顧展である「生誕120年 イスラエル博物館所蔵 ミラクル エッシャー展 奇想版画家の謎を解く8つの鍵」では、世界最大級のエッシャー・コレクションを誇るイスラエル博物館が所蔵する作品が初来日。《相対性 1953》《滝 1961》などの代表作に加え、初期の作品や直筆のドローイングなど、合わせて約150点が展示される。
|生誕120年 イスラエル博物館所蔵 ミラクル エッシャー展 奇想版画家の謎を解く8つの鍵
会期:2018年6月6日〜7月29日
会場:上野の森美術館
住所:東京都台東区上野公園1-2
電話番号:03-3833-4191(上野の森美術館)
|没後50年で過去最大の回顧展 「没後50年 藤田嗣治展」(東京都美術館、京都国立近代美術館)
「乳白色の裸婦」で知られる画家・藤田嗣治(レオナール・フジタ)がこの世を去ってからちょうど50年となる2018年。その過去最大級の回顧展が実現する。
本展では、東京国立近代美術館や京都国立近代美術館など国内美術館をはじめ、パリのポンピドゥー・センターやパリ市立近代美術館、アメリカのシカゴ美術館など、世界各国の美術館から第一級の藤田作品が集結。1920年代の「乳白色の裸婦」は10点以上が集まるほか、初来日となる作品など、藤田の新たな視点からとらえることを試みる。
|没後50年 藤田嗣治展
東京展
会期:2018年7月31日〜10月8日
会場:東京都美術館
住所:東京都台東区上野公園8-36
京都展
会期:2018年10月19日~12月16日
会場:京都国立近代美術館
住所:京都府京都市左京区岡崎円勝寺町26−1
|過去最多の8点が来日 「フェルメール展」(上野の森美術館)
日本で不動の人気を誇るオランダの画家、ヨハネス・フェルメール(1632〜75)。日本では、2000年に初めて大阪市立美術館で「フェルメールとその時代」展が開催され、60万人の動員を記録して以降、たびたびその名を冠した展覧会が開催され、その都度話題を集めてきた。
本展は、現存するフェルメール作品全35点のうち8点が来日する過去最大規模のもの(東京展)。《牛乳を注ぐ女》(1660年頃)をはじめ、《マルタとマリアの家のキリスト》(1654〜56年頃)、《手紙を書く婦人と召使い》(1670〜71年頃)、そして日本初公開となる《ぶどう酒のグラス》(1661〜62年頃)などが並ぶとともに、オランダ黄金期を代表する画家、ハブリエル・メツー、ピーテル・デ・ホーホ、ヤン・ステーンなどの作品を含む約40点が展示される。美術展では適用されることが少ない「日時指定入場制」(東京展)の効果にも期待が集まる。
|フェルメール展(東京展)
会期:2018年10月5日〜2019年2月3日
会場:上野の森美術館
住所:東京都台東区上野公園1-2
開館時間、休館日、料金などは18年春以降に発表予定
巡回:2019年2月16日〜5月12日(大阪市立美術館)
※東京展とは一部展示が異なる
|ムンク美術館所蔵の《叫び》が初来日 「ムンク展」(東京都美術館)
ノルウェーを代表する画家として知られ、これまで日本では京都国立近代美術館(1970)、世田谷美術館(1997)、国立西洋美術館(2007〜08)など、数回にわたりその回顧展が開催されてきたエドヴァルド・ムンク(1863〜1944)。ムンクといえば複数の作品がある《叫び》が代表的だが、本展ではムンク美術館所蔵の《叫び》が初来日する。
オスロのムンク美術館が所蔵するムンク作品の油彩《自画像》(1882)、《絶望》(1893-94)、《星月夜》(1922-24)などを含む、約100点(油彩は60点以上)を一堂展示。久々の大規模なムンク展に注目したい。
|ムンク展
会期:2018年10月27日〜2019年1月20日(予定)
会場:東京都美術館
住所:東京都台東区上野公園8-36