EXHIBITIONS

ポーラ美術館開館20周年記念展

モネからリヒターへ ― 新収蔵作品を中心に

2022.04.09 - 09.06

ベルト・モリゾ ベランダにて 1884 ポーラ美術館蔵

クロード・モネ 睡蓮 1907 ポーラ美術館蔵

ヴィルヘルム・ハマスホイ 陽光の中で読書する女性、ストランゲーゼ30番地 1899 ポーラ美術館蔵

ロベール・ドローネー 傘をさす女性、またはパリジェンヌ 1913 ポーラ美術館蔵

関根正二 小供 1918(大正7) ポーラ美術館蔵

フェルナン・レジェ 鏡を持つ女性 1920 ポーラ美術館蔵

松本竣介 街 1940(昭和15) ポーラ美術館蔵

モーリス・ルイス ベス・ザイン 1959 ポーラ美術館蔵

白髪一雄 波濤 1987(昭和62) ポーラ美術館蔵

ゲルハルト・リヒター 抽象絵画(649-2) 1987 © Gerhard Richter 2021(20102021)

 ポーラ美術館は開館20周年記念展「モネからリヒターへ ― 新収蔵作品を中心に」を開催する。

 2002年の開館以来、同館はポーラ創業家2代目の鈴木常司(1930〜2000)が戦後約40年をかけて収集したコレクションを公開し、これを基盤として様々な企画展を開催してきた。

 また開館10周年を機に、森の遊歩道の整備と開放、野外彫刻の設置、現代美術ギャラリーを開設。体験型の展示の開催やラーニング・プログラムの実施などその活動を広げてきた。近年では従来のコレクションに加えて、20世紀から現代までの美術の展開を跡づけるために重要な作品の収集を行っている。

 本展は、鈴木常司が収集したコレクションと、近年新収蔵した作品を合わせて紹介する初の機会。鈴木常司コレクションと新収蔵作品を組み合わせた第1部と、従来のコレクションには含まれていない、近代と現代を結ぶ作家たちの作品を紹介する第2部とで構成される。

 展示の主要なテーマは「光」。クロード・モネをはじめ、光の表現を追究した印象派の画家たち、そしてゲル八ル卜・リヒターやケリス・ウィン・エヴァンスら、光への強い関心が感じられる現代作家たちの作品までを揃え、ポーラ美術館のコレクションの「現在(いま)」を紹介するとともに、美術館の未来とコレクションの可能性を探る。

 ポーラ美術館全館に加え、森の遊歩道を会場とした、同館史上最大の大型企画となる本展。館内の5つの展示室、2017年に新設された現代美術を展示するアトリウムギャラリー、ロビー空間、そして森の遊歩道にまで作品が展開される。