EXHIBITIONS

川内理香子・初画集刊行記念個展「drawings」

2020.11.29 - 12.27

川内理香子 shell 2020

川内理香子・初画集『Rikako Kawauchi drawings 2012-2020』表紙イメージ

川内理香子 where is the face 2018

川内理香子 speaking 2020

川内理香子 Hold the knife in one hand, while grasping his crotch with the other hand and then say Donʼt fuck of me,
 2016

川内理香子 stomach 2019

川内理香子 snake 2019

川内理香子 enclose 2019

 アーティスト・川内理香子の初となる画集の刊行を記念した個展「drawings」がWAITINGROOMで開催される。

 川内は1990年東京都生まれ。2017年多摩美術大学大学院美術学部絵画学科油画専攻修了。食への関心を起点として、ドローイングやペインティングをはじめ、針金やゴムチューブ、樹脂やネオン管など、多岐にわたるメディアを横断しながら作品制作を行う。身体と思考、それらの相互関係の不明瞭さを主軸に、食事・会話・セックスといった様々な要素が作用し合うコミュニケーションのなかで見え隠れする、自己や他者を作品のモチーフとしている。

 川内が使用する主な素材は、紙と鉛筆、水彩絵具など。15年の多摩美術大学卒業と同年に入選した「第9回 shiseido art egg」の個展では、資生堂ギャラリーの広大な空間をドローイング作品のみで埋め尽くし、鮮烈な印象を残した。その後、表現の幅を拡張していくが、様々な手法の作品の根底にはつねにドローイングがある。

 今回発表される画集『Rikako Kawauchi drawings 2012-2020』は、川内の作品のなかで重要であり続けるドローイングの、2012〜2020年までの歴史を振り返るものとして、ドローイングのみを網羅して収録。本書には椹木野衣、住吉智恵の寄稿も掲載される。

 本展では画集の出版を記念して、本書に掲載されているドローイング作品約30点を展示。また、本展と同時に渋谷PARCOの「OIL by 美術手帖」ギャラリーで同名個展(11月25日〜12月8日)が開催され、WAITINGROOM会場とともに画集の先行販売も行われる。