EXHIBITIONS

川内理香子「drawings」

2020.11.25 - 12.08

川内理香子 jump out 2016

川内理香子 going out for a bit 2020

川内理香子 pillow 2020

川内理香子 Body complex family DND children memory past 2019

川内理香子 ear 2015

 アーティスト・川内理香子の初となる画集の刊行記念展「drawings」が「OIL by 美術手帖」ギャラリーで開催。本展は、WAITINGROOM(東京・江戸川橋)での個展と同時開催となる。

 川内は1990年東京都生まれ。2017年多摩美術大学大学院美術学部絵画学科油画専攻修了。多摩美術大学在学中の14年に参加した公募グループ展「CAF ART AWARD 2014」で保坂健二朗賞を受賞する。15年に新進アーティストを対象にした公募プログラム「shiseido art egg」で入選者のひとりに選ばれ、資生堂ギャラリーで個展を開催。16年には台湾で個展「ART TAIPEI 2016 ‒ WAITINGROOMソロブース」(TaipeiWorld Trade Center、台北)を開催するなど、近年、国内外から注目を集める気鋭のアーティストだ。

 川内は食への関心を起点として、ドローイングやペインティングをはじめ、針金やゴムチューブ、樹脂やネオン管など、多岐にわたるメディアを横断しながら作品を制作。身体と思考、それらの相互関係の不明瞭さを主軸に、食事・会話・セックスといった様々な要素が作用し合うコミュニケーションのなかで見え隠れする、自己や他者を作品のモチーフとしている。

 今回発表される画集『Rikako Kawauchi drawings 2012-2020』は、川内の多様な作品のなかで、重要であり続けるドローイングの歴史を振り返るものとして、2012〜2020年までのドローイング作品を収録。「OIL by 美術手帖」ギャラリーでは、新作、過去作あわせて約30点のドローイング作品を展示し、同名作品集の先行販売も行う。

 また、ZINEレーベル「BT Press」より本展限定販売の特別ZINEも刊行予定。展覧会の鑑賞とともに、画集やZINEも手に取ってほしい。