EXHIBITIONS

DOMANI・明日2020

傷ついた風景の向こうに

2020.01.11 - 02.16

日高理恵子 空との距離XIII 2017 撮影=髙橋健治 © Rieko Hidaka Courtesy of Tomio Koyama Gallery

森淳一 山影 2018 撮影=宮島径 © MORI Junichi Courtesy Mizuma Art Gallery

 文化庁は、将来の日本の芸術界を支える人材の育成のため、若手芸術家が海外の関係機関などで行う研修を支援する「新進芸術家海外研修制度」を1967年度から半世紀にわたって実施。美術分野では研修生の成果発表の機会として、98年から「DOMANI・明日」展を開始し、2020年で22回目を迎える。

 今回の「DOMANI・明日」展は、東京オリンピック・パラリンピックをまえに国が展開する「日本博2020」のプログラムに参画しての特別版。「日本博2020」の共通テーマである「自然」を受け、「傷ついた風景の向こうに」をサブタイトルとして、幅広い世代の作家たちによるグループ展を開催する。

 出展アーティストは、石内都、畠山直哉、米田知子、栗林慧・栗林隆、日高理恵子、宮永愛子、藤岡亜弥、森淳一、若林奮、佐藤雅晴の10組。「傷ついた風景」「風景に生きる小さきもの」「庭へ」「自然の摂理、時間の蓄積」などのテーマで展示を構成し、各作家の表現を介して、ひらかれた自然観を浮かび上がらせる。