EXHIBITIONS

御即位記念特別展

正倉院の世界―皇室がまもり伝えた美―

平螺鈿背八角鏡 唐時代・8世紀 正倉院宝物 後期展示=11月6日~24日

国家珍宝帳(部分) 奈良時代・天平勝宝8歳(756) 正倉院宝物 前期展示=10月14日~11月4日

螺鈿紫檀五絃琵琶 唐時代・8世紀 正倉院宝物 前期展示=10月14日~11月4日

漆胡瓶 唐または奈良時代・8世紀 正倉院宝物 後期展示=11月6日~24日

黄熟香(蘭奢待) 東南アジア 正倉院宝物 通期展示

正倉院正倉

 天皇陛下の御即位を記念し、皇室が守り伝えてきた日本を代表する文化財「正倉院宝物」「法隆寺献納宝物」が揃う特別展が開催される。

「正倉院宝物」は、光明皇后が聖武天皇の遺愛品をはじめとした品々を東大寺大仏に捧げられたことに由来し、およそ1260年にわたり守り継がれてきた世界的にも類稀な文化財。いっぽう「法隆寺献納宝物」は飛鳥・奈良時代の美術を代表するもので、正倉院宝物と双璧をなしている。

 本展は、両宝物を同時展示し、国際色豊かな造形文化を広い視野で紹介。「聖武天皇と光明皇后ゆかりの宝物」「華麗なる染織美術」「名香の世界」「正倉院の琵琶」「工芸美の共演」「宝物を守る」の6章を通して、皇室が守り伝えたかけがえのない日本の美を展覧する。

 会場内には正倉院の宝庫を一部原寸大で再現し、そのスケール感を体感できるスペースを設置。長きにわたって約9000点もの宝物を守り伝えてきた正倉院で、いま続けられている保存・修理・模造の取り組みにも注目する。