EXHIBITIONS
半澤友美「The Histories of the Self」
ポーラ美術館が若手芸術家を紹介する現代美術の展示スペース「アトリウム ギャラリー」。今回は、紙漉きの手法で、紙の原料となる植物の繊維から独自の造形物を制作するアーティスト・半澤友美の個展が開催される。
半澤は1988年栃木県生まれ。女子美術大学立体アート学科で紙繊維素材を学び、手漉き紙や紙の原料となる植物繊維を利用した彫刻やインスタレーションを制作。漉いた紙を平らな板の上にスポイトで点々と垂らし、それらを幾層も重ねてプレスにかけ、様々なかたちや大きさの作品を生み出してきた。
「人それぞれに個性があるように、自身が手がける紙にもそれぞれ個性がある」と語る半澤。紙を構成する繊維同士の交わりや、紙と紙そのものが置かれた空間との関係性を自己の存在する社会に見立てた立体やインスタレーションを通し、あらゆるもの、とくに自己の成り立ちについて考察している。
本展は、半澤美にとって初となる美術館個展。開放的な展示空間にあわせて丹念に制作した、約300枚の紙からなるインスタレーション「The Histories of the Self」を初公開する。
紙の素材感豊かな同作品は、素材の持つ儚さやまだらな色のあり様によって、不穏な雰囲気を漂わせ、見る者それぞれが積み重ねてきた時間の存在と向き合うことを促す。
半澤は1988年栃木県生まれ。女子美術大学立体アート学科で紙繊維素材を学び、手漉き紙や紙の原料となる植物繊維を利用した彫刻やインスタレーションを制作。漉いた紙を平らな板の上にスポイトで点々と垂らし、それらを幾層も重ねてプレスにかけ、様々なかたちや大きさの作品を生み出してきた。
「人それぞれに個性があるように、自身が手がける紙にもそれぞれ個性がある」と語る半澤。紙を構成する繊維同士の交わりや、紙と紙そのものが置かれた空間との関係性を自己の存在する社会に見立てた立体やインスタレーションを通し、あらゆるもの、とくに自己の成り立ちについて考察している。
本展は、半澤美にとって初となる美術館個展。開放的な展示空間にあわせて丹念に制作した、約300枚の紙からなるインスタレーション「The Histories of the Self」を初公開する。
紙の素材感豊かな同作品は、素材の持つ儚さやまだらな色のあり様によって、不穏な雰囲気を漂わせ、見る者それぞれが積み重ねてきた時間の存在と向き合うことを促す。