EXHIBITIONS

Throne -Louvre Pyramid-

名和晃平 Throne 2018 Photo by Nobutada OMOTE | SANDWICH © Pyramide du Louvre, arch. I. M. Pei, musée du Louvre

 2018年7月よりルーヴル美術館ピラミッド内で展示されている、彫刻家・名和晃平の大型作品《Throne》の記録映像と新作エディションが発表される。

 《Throne》は江戸末期までに極度に発達した各地の山車のリサーチから始まった作品で、2017年の銀座 蔦屋書店のオープンにあわせた《Throne (g/p_ boy》を経て、ルーヴル美術館ピラミッド内で披露された。金箔貼りの伝統技術と最新の3D造形システムが用いられ、高さ10メートル以上にもおよぶ。「権力や権威の象徴」という意味が込められた本作には、過去・現在・未来が混在し、古代から続く権力や権威がもたらしたもの、そして未来のあり様を問うている。

 本展開催と同時期に、名和の活動と彫刻シリーズの展開を、豊富な写真資料と評論のテキストとともに収録するアートブック『METAMORPHOSIS(メタモルフォシス)』が刊行。2011年以降の作品を中心に150点以上が収められ、また数量限定マルチプルを加えた特装版も用意される。