EXHIBITIONS

田中信太郎 作品展

 東京・代官山のアートフロントギャラリーで「田中信太郎 作品展」が開催されている。会期は8月29日まで。

 田中信太郎(1940〜2019)は東京都生まれ。60年代のアンデパンダン展やネオ・ダダ・オルガナイザーズでの活動など、戦後の前衛美術を代表する作家のひとりだ。緊張感を孕んだミニマルな絵画や彫刻作品など独自の表現を貫き、倉俣史郎をはじめデザイナーや建築界にも影響を与えた。80年より病気療養のためしばらく制作から離れるが、回復後の85年に《風景は垂直にやってくる》を発表し、その後も日立市のアトリエで制作を続けた。「大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ」での《〇△□の塔と赤とんぼ》をはじめ、数多くのコミッションワークも手がけている。

 本展では、19歳でのデビューから79歳で亡くなるまで、1960年以降の日本の現代美術史を歩んだ田中の作品を紹介。アートフロントギャラリーのコレクションを中心に、88年のソウルオリンピックの時期に制作された大型平面作品《韓(HAN)-黒髪》《韓(HAN)-雪の降る日も》、油彩画《風媒花》、ドローイングを展示している。

 また、「ファーレ立川」「大地の芸術祭」をはじめとするアートフロントギャラリーとの関わりから生まれた作品の資料や映像を通して、田中の活動に着目する。