EXHIBITIONS

森靖「giga」

2026.07.11 - 08.23
 東京・日本橋のPARCELで、森靖による個展「giga」が開催される。会期は8月23日まで。

 森は1983年愛知県生まれ。2009年に東京藝術大学大学院彫刻専攻を修了。10年に初個展「Can’t help falling in love」を開催。翌年には横浜トリエンナーレ「OUR MAGIC HOUR-世界はどこまで知ることができるか?」に参加した。20年にはPARCELで個展「Ba de ya」を開催し、22年にはフリーズ・ソウルの「フォーカス・アジア」セクションに個展形式で参加。23年にはNGVトリエンナーレ2023に参加し、24年には碌山美術館で個展を開催している。

 本展は、コピーと増殖が自動化された時代における、美や形をめぐる感覚を問い直すことをテーマとしている。森は、自然に残された形状や特徴に呼応しながら彫刻を制作し、素材のもつ形体や質量を出発点として、予定調和を段階的に転換させながら作品を生み出してきた。また、手のひらに乗るサイズから高さ4メートルに迫る大型作品まで、スケールそのものを問い続けてきた。

 今回の展示では、これまでで最大となる新作を発表。樹齢100年を超える木材を20本以上使用し、お台場に鎮座する自由の女神像に近い寸法で制作された同作品は、2024年に打ち立てた「巨大化宣言」を起点とするシリーズの集大成だ。

 また、木彫に加え、奇形樹、鍾乳石、鉛による金属作品など、素材それぞれが持つ「コピーできない時間の堆積」を主題とした新作群もあわせて展示。画一的な美が存在せず、あらゆる形が増殖する現代において、「美とは何か、誰のためのものか、どのようにして示すのか」を問い直す。