EXHIBITIONS

エディターズノート 大木裕之と5人の定点観測

キャスト| 桟敷北斗、安藤裕美、梅津庸一、西村知巳、小山冴子

 パープルームギャラリー(イオン海老名2階)で「エディターズノート 大木裕之と5人の定点観測」が開催されている。会期は7月19日まで。

 大木裕之は1964年東京都生まれ。映像作家。映像を用いて社会や人間の在り方を問い続け、映画や美術の枠組みにとどまらず「日記映画」の方法論を更新しながら活動を展開した。

 今年5月、イオン海老名店の建て替えに伴い、日本初のシネコンとして1993年に開業した「イオンシネマ海老名(旧ワーナー・マイカル・シネマズ海老名)」が営業を終了。本展は、劇場の閉業が暗示する時代の区切りと、映画というメディアの現在と未来を見つめ続けてきた大木裕之の眼差しを交差させる試みとなっている。

 今回の展示では、大木が逝去した現在も編集者兼プロデューサーの桟敷北斗によって更新され続けている途上の作品『meta dramatic』と、大木が1999年のアメリカ滞在中に描いたドローイング群を中核に据える。『meta dramatic』には指示書や完成形が明文化されておらず、本展では透過率の異なる9層のレイヤーから成る同作のラッシュ(未編集素材)を紹介。通常は上映されることのない編集過程の素材を通して、大木の制作原理を検討する。

 また、本展には桟敷北斗、安藤裕美、梅津庸一、西村知巳、小山冴子の5人がキャストとして参加。それぞれの実践の重なりとすれ違いを通して、大木の活動や広義の意味での「制作」について考察する機会となっている。