EXHIBITIONS

アン・ジサン「昼、夜」

小山登美夫ギャラリー京橋
2026.04.25 - 06.06

"A Painter’s Mask in the Dark" (2026) 90.9 × 65.1 cm oil on canvas Photo by Sangtae Kim ©Ahn Jisan, Courtesy of Johyun Gallery

 小山登美夫ギャラリー京橋で、アン・ジサンによる個展「昼、夜」が開催されている。

 アン・ジサンは1979年韓国・釜山生まれ。2006年に韓国芸術総合学校を卒業後、オランダのフランク・モール研究所で絵画を学んだ。13年から2年間、オランダ国立芸術アカデミーのレジデンシーに滞在し、同国内で個展を開催。15年にソウルへ帰国し、韓国での活動を開始した。作品は国立現代美術館ソウル館、大邱美術館、王立美術アカデミーなどに所蔵されている。

 本展では、新作ペインティングを展示。アンの絵画は、閉塞、抑圧、混沌、恐怖といった雰囲気をもち、独自の画面構成、ドラマチックな光の処理、緻密かつ力強い筆致による表現を展開している。

 幼少期に釜山・保守洞の書店街で遊んだ体験や、父のアトリエでの空間的状況、政治ドラマにおける拷問場面などの個人的な記憶をもとに、多くの人々に共通する感覚としてイメージが紡ぎ出されている。また、鉛筆によるドローイングや写真コラージュなど、綿密な構想を経て制作が行われている点も特徴となっている。

 本展では、こうした制作過程を背景に、不安や緊張感を内包した作品群を紹介する。