EXHIBITIONS

セル・セルパス&ラフィク・グレイス「clockwork」

 タカ・イシイギャラリー 京橋で、セル・セルパスとラフィク・グレイスによる展覧会「clockwork」が開催されている。

 セル・セルパスは1995年ロサンゼルス生まれ。2017年にコロンビア大学で芸術学士号を取得し、ニューヨーク、パリ、トビリシを拠点に活動。彫刻やペインティング、詩、パフォーマンスなど複数のメディアを横断する制作を行ってきた。

 ラフィク・グレイスは1997年エジプト生まれ。2020年にニューヨーク大学でPhotography and Imagingと美術史の芸術学士号を取得し、写真や映像、立体、インスタレーションを通じて制作を行っている。

 本展では、セルパスの立体作品とペインティングの新作、グレイスの写真作品とインスタレーションを展示。使い古されたパネルや捨てられた資材を積んだ作業用トラックに着想を得て構想されている。

 セルパスは街路に廃棄された物やファウンド・オブジェを収集し、それらを再構成した立体作品を制作する。今回は、日本で収集された使用済みの日用品を含む物品が再構成されている。また、AI生成による人体イメージをもとにした巨大な人物ペインティングや、キャンバス同士を重ねて絵具を転写する工程による作品を通して、痕跡や反復の現象を示す。

 グレイスは写真や映像、立体、インスタレーションを通じて構造や物語、記憶の関係性を探求している。「二次元の彫刻」として構想される写真作品では、イメージを空間的かつ彫刻的な場として提示する。

 今回の展示では、本来的な文脈から外された物体を再構成し、歪みや転位を伴う形態を通して、日常的に認識される事象やその構造を再考する作品群を紹介する。