EXHIBITIONS

アンドレ・マルファン 水墨画(1960年代〜1980年代)

2026.01.22 - 03.07
 Ceysson & Bénétière Tokyoで「アンドレ・マルファン 水墨画(1960年代〜1980年代)」が開催されている。

 アンドレ・マルファンは1925年フランス・トゥールーズ生まれ。24歳でパリに移り、第二次エコール・ド・パリの動向に触れた。1951年にアルフレッド・マネシエ、1952年にピエール・スーラージュと親交を結び、同年抽象表現へ転じた。禁欲的に制限されたパレットを用い、作品にタイトルを与えず、制作年、サイズ、技法のみを示す姿勢を貫いた。

 本展は、1950年代から80年代にかけて約30年にわたる制作を網羅する紙作品のラヴィ(墨流し・インクによる淡彩)を一堂に集める未発表作品展だ。アーティストのアトリエとの協働のもと構想され、これまで公開されたことのない作品群により、30年に及ぶ創作活動を通じた表現の変遷を紹介する。

 黒いインクの使用、余白の重要性、身振りとしての筆致に注目し、水墨画の伝統との関係を示す。黒を主要な道具とし、白を空間を構造化し光の開口部を生み出す力として扱うことで、強いコントラストをもつ作品を提示。1960年代の動勢を含む作品から、70年代以降にそぎ落とされた表現、80年代最晩年における光の扱いまでを通して、その展開をたどる。