やわらかな未来の考古学 — Soft Archaeologies of the Future

　CADAN大手町で「やわらかな未来の考古学 — Soft Archaeologies of the Future」が開催されている。

　本展は、Satoko Oe ContemporaryとWAITINGROOMによる企画展であり、テクノロジーと身体、感覚、記憶の関係に注目。スクリーンやネットワークが生み出す記録や痕跡を取り上げ、人間的なものとテクノロジーが結びつく状況を紹介する。

　今回の展示では、岸裕真、小林健太、平田尚也、熊倉涼子の4名が、テクノロジーとイメージの層に関わる断片を、それぞれの視点と技法を通して提示。情報、身体、視覚、記憶にまつわる要素に注目し、各作家による作品を展示する内容である。

　岸裕真（1993〜）は、人工知能を用いた表現を展開し、絵画、彫刻、インスタレーションなど多様な手法を横断している。熊倉涼子（1991〜）は、歴史的イメージをもとに絵画を制作し、複数の描写法を組み合わせる手法を用いている作家である。小林健太（1992〜）は、写真とデジタル編集を通して制作を行い、指先ツールによる編集行為を視覚化した作品を制作してきた。平田尚也（1991〜）は、既成の3Dモデルや画像を素材にアッサンブラージュの手法を用いた彫刻を発表している。