EXHIBITIONS

トルクメン ジュエリー – 祈りの造形

ポーラ文化研究所 化粧文化ギャラリー
2025.10.02 - 2026.04.03

ハート型背飾り テケ族 18世紀末あるいは19世紀初期

 ポーラ文化研究所 化粧文化ギャラリーで、トルクメンの人々の美意識と祈りを映した展覧会「トルクメン ジュエリー – 祈りの造形」が開催されている。

 トルクメン(現トルクメニスタン)は中央アジア南西部に位置し、シルクロード交易の要所として栄えた歴史を持つ地域である。トルクメンの装身具は、カーネリアン(紅玉髄)と銀を組み合わせた華やかさや、重厚な趣が特徴とされ、身体を装飾する目的に加え、身に付けられる財産や部族・立場を示す目印、災厄除けのお守りとしての役割を担ってきた。

 本展では、ポーラ文化研究所が所蔵する希少性の高いトルクメンの装身具を紹介する。造形や文様に込められた多様な意味に注目し、砂漠を生きる遊牧の民であったトルクメンの人々の美意識と祈りを示す資料を展示している。また、関連プログラムとして、担当学芸員によるギャラリートーク、ワークショップ、映像鑑賞会など、トルクメンの風土や生活様式に根差した装身文化に触れる企画が開催される。