EXHIBITIONS
三苫ケイト、山口遼太郎「Floating Island」
hakari contemporaryで、三苫ケイト、山口遼太郎による展覧会「Floating Island」が開催されている。
三苫はこれまで、平面や立体、映像、インスタレーション、パフォーマンスなど多様な手法を用い、反復や遠近感、動きのある静止などをテーマにコンセプチュアルな作品を制作してきた。いっぽう、陶芸家である山口は、繊細でありながらも壮大な物語を感じさせるような空間性を生かしたオブジェ作品をはじめ、器などの日用品も手がけている。本展は、現代の美術と工芸の対話的な企画であり、次世代のアーティストたちが共通して抱く現代世界への眼差しを垣間見ることのできる機会となる。
本展タイトル「浮島:Floating Island」は、現代社会との関係性における両作家の眼差し、作品制作において共有する主題や関心領域のメタファーだ。「浮島」とは、湖や沼などに浮かぶ島のようなもので、様々な要因で姿が変化し、時には水中に沈むこともある。さらに「遠くの島や岬が水面から浮かび上がって見える現象」という意味も含まれている。本展における浮島は、外的要因によってその存在までもが危うくなるような流動性や不定性を象徴するとともに、ある事象に対する観察者の受け取り方が両者の距離や位置関係に依存することを示唆。本展は、このようなある種の「定まらなさ」とその様の「見えづらさ」を肯定的にとらえ、収束しない知覚や思考を提示する。
本展のキュレーターは谷村無生(1998〜)。谷村はアーティストの制作行為およびその展示手法に注目し、制作動機やその背後にある思想について研究と実践を重ねてきた。本展でも、アーティストたちとともに企画段階から細かいコミュニケーションを図り、共有するものとそうでないものを慎重に見きわめ「浮島」というタイトルを決定。次世代のアーティストとキュレーターは、本展を通じて、hakari contemporaryから未来への投企を試みる。
三苫はこれまで、平面や立体、映像、インスタレーション、パフォーマンスなど多様な手法を用い、反復や遠近感、動きのある静止などをテーマにコンセプチュアルな作品を制作してきた。いっぽう、陶芸家である山口は、繊細でありながらも壮大な物語を感じさせるような空間性を生かしたオブジェ作品をはじめ、器などの日用品も手がけている。本展は、現代の美術と工芸の対話的な企画であり、次世代のアーティストたちが共通して抱く現代世界への眼差しを垣間見ることのできる機会となる。
本展タイトル「浮島:Floating Island」は、現代社会との関係性における両作家の眼差し、作品制作において共有する主題や関心領域のメタファーだ。「浮島」とは、湖や沼などに浮かぶ島のようなもので、様々な要因で姿が変化し、時には水中に沈むこともある。さらに「遠くの島や岬が水面から浮かび上がって見える現象」という意味も含まれている。本展における浮島は、外的要因によってその存在までもが危うくなるような流動性や不定性を象徴するとともに、ある事象に対する観察者の受け取り方が両者の距離や位置関係に依存することを示唆。本展は、このようなある種の「定まらなさ」とその様の「見えづらさ」を肯定的にとらえ、収束しない知覚や思考を提示する。
本展のキュレーターは谷村無生(1998〜)。谷村はアーティストの制作行為およびその展示手法に注目し、制作動機やその背後にある思想について研究と実践を重ねてきた。本展でも、アーティストたちとともに企画段階から細かいコミュニケーションを図り、共有するものとそうでないものを慎重に見きわめ「浮島」というタイトルを決定。次世代のアーティストとキュレーターは、本展を通じて、hakari contemporaryから未来への投企を試みる。