EXHIBITIONS

武雄文子「Spectacular ponds」

ギャラリー恵風
2025.02.04 - 02.09
 ギャラリー恵風で、武雄文子による個展「Spectacular ponds」が開催されている。

 武雄文子は1994年大阪府生まれ。2019年に京都市立芸術大学大学院美術研究科版画専攻を修了。

 以下、武雄による展覧会ステートメントとなる。

「光はプリズムを通過すると、虹のような連続した色の帯となります。この色の帯は『スペクトル』と呼ばれ、光がその波長の違いによって分けられる現象を『分光』といいます。私はこの分光現象に着目し、コピー機の感光機能を利用して、物質や風景のなかに内包される光を視覚的に引き出すことを試みています。私の制作では、銅版画における強調された物質感を特徴とする映像と、コピー機によって導き出された儚く繊細な光が共存しています。このふたつの対照的な要素が互いに補完しあいながら、ひとつの作品内で表現されています。このような『物質』と『光』の二重性のある表現手法で、対象の内面や存在感を浮き彫りにすることを探求しています」(展覧会ウェブサイトより)。