EXHIBITIONS

高嶋英男「からっぽで満たされる」

2025.01.11 - 02.08

高嶋英男 からっぽに満たされる 2024

 ギャラリーノマルで、高嶋英男による個展「からっぽで満たされる」が開催されている。

 高嶋は、多摩美術大学大学院、東京藝術大学大学院で、日本画、工芸、彫刻を学んだ高嶋は、陶や彫刻などで日常にある何気ないもののイメージを拡大し、反転させながら作品にしてきた。府中市美術館での公開制作や、岡本太郎現代芸術大賞展での入賞など、日本での活躍に加えて、ソウル、台北、高雄、パリ、ブリュッセルなどでも作品が展示されている。

 高嶋の代表作「からっぽに満たされる」シリーズは、顔部分に壺の口のような大きな穴が開いている人や動物の陶作品だ。陶芸のうつわの外側の形と、内側の空洞が同時に存在することに興味を抱いたことから生まれた作品で、観者は何もない「からっぽ」からその像の本質について想像を働かせることになる。

 本展では、大きなものから小作品、光を発する作品やドローイングなど、様々なスケールと種類の作品を展示。それぞれが互いに干渉し、共鳴するインスタレーションをつくり上げる。