EXHIBITIONS
Kyoko Hamaguchi Worship in Progress
KOKI ARTSで、濵口京子による個展「Worship in Progress」が開催されている。
濵口京子は1989年生まれ。東京都出身。現在はニューヨークを拠点として活動中。2015年に東京藝術大学を卒業し、2020年にニューヨーク市立大学ハンター校でMFAを修了。
本展では、濵口が2016年から取り組んでいる写真と絵画のシリーズ「Time Medium」の新作5点を展示している。
Worship in Progressの"in progress"とは、日本語では作業などが進行中である状態を指す。濵口の「Time Medium」シリーズは、絵画の始まりから終わりまでの過程をピンホールカメラという原始的な記録方法を用いて印画紙に納めた作品となる。絵のモチーフは、濵口がつくる一色の黒い絵具によって描かれた絵画自体のなかではうまくかたちを成さず、そのプロセスを収めた写真のなかで初めてかたちが見えてくる。
古代から人の手によって何千何万と多種多様の造形がつくられてきた壺というモチーフからは、なにかの信仰のような普遍性を感じることができる。また、濵口は窯で壺を「焼く」という行為を暗室で写真を「焼く」という行為に置き換えることを意識しているという。見えないかたちを写真で記録することによって見えるようにするという行為のなかで、見えない存在にすがる祈りが具現化されようとしているのかもしれない。
濵口京子は1989年生まれ。東京都出身。現在はニューヨークを拠点として活動中。2015年に東京藝術大学を卒業し、2020年にニューヨーク市立大学ハンター校でMFAを修了。
本展では、濵口が2016年から取り組んでいる写真と絵画のシリーズ「Time Medium」の新作5点を展示している。
Worship in Progressの"in progress"とは、日本語では作業などが進行中である状態を指す。濵口の「Time Medium」シリーズは、絵画の始まりから終わりまでの過程をピンホールカメラという原始的な記録方法を用いて印画紙に納めた作品となる。絵のモチーフは、濵口がつくる一色の黒い絵具によって描かれた絵画自体のなかではうまくかたちを成さず、そのプロセスを収めた写真のなかで初めてかたちが見えてくる。
古代から人の手によって何千何万と多種多様の造形がつくられてきた壺というモチーフからは、なにかの信仰のような普遍性を感じることができる。また、濵口は窯で壺を「焼く」という行為を暗室で写真を「焼く」という行為に置き換えることを意識しているという。見えないかたちを写真で記録することによって見えるようにするという行為のなかで、見えない存在にすがる祈りが具現化されようとしているのかもしれない。