EXHIBITIONS
舘鼻則孝「Under the Sun and Moon」
KOSAKU KANECHIKAで、舘鼻則孝による個展「Under the Sun and Moon」が開催されている。
舘鼻は、日本文化を現代の視点から再考することで得られた文化的な価値観を作品に反映。本展の中心となる日光と月光をモチーフとした絵画作品や彫刻作品は、仏教における仏像の安置形式のひとつ「薬師三尊」の左右に位置する日光菩薩・月光菩薩の持つ「日輪」と「月輪」から着想を得て制作されたものとなる。また、本展は、KOSAKU KANECHIKAでの10度目の個展ということもあり、開設以前の作品から同廊では未発表の作品まで、過去のアーカイブも展示、公開している。
昨年の個展「Syncretism」から継続して探求の対象となっている「二項同体」という概念的な価値観は、西洋における「二項対立」という概念に対し、東洋的であり日本で独自に醸成されたものだと舘鼻は考えており、このような価値観を作品として可視化することで現代における再定義を試みている。
舘鼻の活動の軸にもなっている「Rethink」という創出のプロセスも同様に、現代に価値観を再定義することであり、一連の創作活動がリンクすることでまた新たな作品が生み出された。
歴史と現在についての考察や研究、それを未来へとつなぐ作品制作の往還が舘鼻の創造的実践の特徴であるが、本展では自身の作家活動をも俯瞰的にとらえ構成した総括的な展覧会として、新作約30点とアーカイブ作品約15点を展示している。
舘鼻は、日本文化を現代の視点から再考することで得られた文化的な価値観を作品に反映。本展の中心となる日光と月光をモチーフとした絵画作品や彫刻作品は、仏教における仏像の安置形式のひとつ「薬師三尊」の左右に位置する日光菩薩・月光菩薩の持つ「日輪」と「月輪」から着想を得て制作されたものとなる。また、本展は、KOSAKU KANECHIKAでの10度目の個展ということもあり、開設以前の作品から同廊では未発表の作品まで、過去のアーカイブも展示、公開している。
昨年の個展「Syncretism」から継続して探求の対象となっている「二項同体」という概念的な価値観は、西洋における「二項対立」という概念に対し、東洋的であり日本で独自に醸成されたものだと舘鼻は考えており、このような価値観を作品として可視化することで現代における再定義を試みている。
舘鼻の活動の軸にもなっている「Rethink」という創出のプロセスも同様に、現代に価値観を再定義することであり、一連の創作活動がリンクすることでまた新たな作品が生み出された。
歴史と現在についての考察や研究、それを未来へとつなぐ作品制作の往還が舘鼻の創造的実践の特徴であるが、本展では自身の作家活動をも俯瞰的にとらえ構成した総括的な展覧会として、新作約30点とアーカイブ作品約15点を展示している。