EXHIBITIONS

近藤恵介「絵画の練習」

佐賀大学美術館
2024.11.29 - 12.15

近藤恵介 ひとときの絵画 2024 紙本彩色(4つの紙片) 中央:小林古径《扇面法華経冊子 模写》の模写(部分)

 佐賀大学美術館で、近藤恵介による個展「絵画の練習」が開催されている。

 画家・近藤恵介(1981〜)が2017年8月より始めた連続展「近藤恵介の『卓上の絵画』」は、画家・鏑木清方(1878〜1972)が提唱した「卓上芸術」を下敷きに発想したものであった。

 本展では、2017年の「卓上の絵画」以来の作品を一堂に集め、さらに新作を加えて展観。近代の日本画家たちの仕事を読み返し、写し、描き足し、配置し直してきたこの実践を、美術館での展示における絵と絵の一時的な結びつきとして示すことで、絵画が、より厳密に言えば、日本画や日本画家たちが、かつて知っていた、遠く忘れられてしまった手触りの部分を確かめようとするものとなっている。

 また、関連プログラムとしてシンポジウムを開催予定だ。