EXHIBITIONS
生誕120年 人間国宝 黒田辰秋―木と漆と螺鈿の旅―
京都国立近代美術館で「生誕120年 人間国宝 黒田辰秋―木と漆と螺鈿の旅―」が開催される。
京都に生まれ、京都を拠点に活躍した黒田辰秋は、1970年に木工芸の技術において初めてとなる重要無形文化財保持者(人間国宝)に認定された木漆工芸家。当時一般的であった分業制に疑問を持ち、図案制作、素地づくりから加飾までを一貫して自身で行い、実用性と装飾性、素材の特性を一体化させたところに独自の創作世界を切り開いた。古典に根差したその活動は、民藝運動と関係づけて語られることが多いものの、黒田はあくまでも自身を「個人作家」としてみなしており、自身が生み出した作品ひとつが「地球と代えられる」だけの価値を有しているかということをつねに問いかけていた。
本展は、黒田の生誕120年を記念して開催するもの。初期から晩年までの代表作を通じて日本工芸史に足跡を残した作家の生涯および造形思考を紹介する。
京都に生まれ、京都を拠点に活躍した黒田辰秋は、1970年に木工芸の技術において初めてとなる重要無形文化財保持者(人間国宝)に認定された木漆工芸家。当時一般的であった分業制に疑問を持ち、図案制作、素地づくりから加飾までを一貫して自身で行い、実用性と装飾性、素材の特性を一体化させたところに独自の創作世界を切り開いた。古典に根差したその活動は、民藝運動と関係づけて語られることが多いものの、黒田はあくまでも自身を「個人作家」としてみなしており、自身が生み出した作品ひとつが「地球と代えられる」だけの価値を有しているかということをつねに問いかけていた。
本展は、黒田の生誕120年を記念して開催するもの。初期から晩年までの代表作を通じて日本工芸史に足跡を残した作家の生涯および造形思考を紹介する。