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EXHIBITIONS

イザドラ・ネヴェス・マルケス「ヴァンパイア・イン・スペース」

Isadora Neves Marques Vampires in Space 2022 Courtesy of the artist and Galleria Umberto di Marino.

 京都市立芸術大学ギャラリー@KCUAで、イザドラ・ネヴェス・マルケスによる個展「ヴァンパイア・イン・スペース」が開催されている。

 イザドラ・ネヴェス・マルケス(Isadora Neves Marques、1984年ポルトガル生まれ)の作品は、エコロジー、身体の定義、新たなテクノロジーの可能性と限界、クィアの権利といった現代社会が抱えるテーマに鋭く迫る。

 映画、詩、小説、インスタレーションなど多彩な手法を用いて、フェミニズムや性の多様性、植民地後の社会文化などに対する関心をSF的アプローチと巧みに融合させたネヴェス・マルケスの作品は、進行中のグローバルな課題に深い思索を通じて応答。それらは包括的な社会を築くための議論や行動の必要性を問いかけると同時に、未来に向かう私たちに新たな視点と想像力を呼び起こす。

 ネヴェス・マルケスの活動を日本で初めて紹介する機会となる本展では、第59回ヴェネツィア・ビエンナーレで話題を呼んだ映像インスタレーション《Vampires in Space》(2022)を@KCUAの展示空間にあわせて再構成。また、同作品と響きあう短編映像作品《The Ovary》(2021)や《Meat is Not Murder》(2021)もあわせて上映することで、彼女の作品世界をより多層的に紹介する。