EXHIBITIONS
この世界のむこう:パラレル・ワールド
小海町高原美術館で「この世界のむこう:パラレル・ワールド」が開催されている。
平行世界と訳される「パラレル・ワールド(parallel world)」は、私たちの生きる世界と同一の次元を持ちながら、並行して存在する別の世界を意味する。
本展は、同館のコレクションから「パラレル・ワールド」をテーマに、3名の作家、小林紀晴、新海誠、谷本清光を紹介し、あわせて異なる制作環境をパラレル・ワールドととらえ、小海町で今年アーティスト・イン・レジデンスを行った中井伶美(ナカイ・レイミー)、宮林妃奈子、油井祥子の作品を紹介。
写真家・小林紀晴は1968年長野県茅野市生まれ。幼いころ見ていた冬の雪と冬枯れした木々で覆われた山の風景に死の匂いを濃厚に感じるも、そこから目を離せない自身を認め、冬の山々を撮り続けた。そこに原風景を見出し、本展で出品される「深い沈黙」(2021)を発表。
アニメーション映画監督の新海誠は1973年長野県小海町生まれ。長編アニメーション作品「雲のむこう、約束の場所」で、日本が南北に分断されたもうひとつの戦後の世界を舞台に、SF的要素を盛り込んだ物語のなかで交錯する登場人物たちの姿を描いた。本展は、映画が公開されて20年を記念した展示でもある。
小海町在住の画家・谷本清光は1936年東京都生まれ。宇宙を主題とした作品を描き続けている稀有な画家だ。谷本は宇宙を科学的にとらえ、自然への畏敬の念と世界の平和を作品に込めている。丹念に塗り込められた深い宇宙空間に輝く星は、私たちに地球環境を再考する拡張した視野を与えてくれる。
作家の表現は、この世界の向こう、もうひとつの世界に思いを巡らせ、私たちの世界を改めて考えるきっかけとなるだろう。
平行世界と訳される「パラレル・ワールド(parallel world)」は、私たちの生きる世界と同一の次元を持ちながら、並行して存在する別の世界を意味する。
本展は、同館のコレクションから「パラレル・ワールド」をテーマに、3名の作家、小林紀晴、新海誠、谷本清光を紹介し、あわせて異なる制作環境をパラレル・ワールドととらえ、小海町で今年アーティスト・イン・レジデンスを行った中井伶美(ナカイ・レイミー)、宮林妃奈子、油井祥子の作品を紹介。
写真家・小林紀晴は1968年長野県茅野市生まれ。幼いころ見ていた冬の雪と冬枯れした木々で覆われた山の風景に死の匂いを濃厚に感じるも、そこから目を離せない自身を認め、冬の山々を撮り続けた。そこに原風景を見出し、本展で出品される「深い沈黙」(2021)を発表。
アニメーション映画監督の新海誠は1973年長野県小海町生まれ。長編アニメーション作品「雲のむこう、約束の場所」で、日本が南北に分断されたもうひとつの戦後の世界を舞台に、SF的要素を盛り込んだ物語のなかで交錯する登場人物たちの姿を描いた。本展は、映画が公開されて20年を記念した展示でもある。
小海町在住の画家・谷本清光は1936年東京都生まれ。宇宙を主題とした作品を描き続けている稀有な画家だ。谷本は宇宙を科学的にとらえ、自然への畏敬の念と世界の平和を作品に込めている。丹念に塗り込められた深い宇宙空間に輝く星は、私たちに地球環境を再考する拡張した視野を与えてくれる。
作家の表現は、この世界の向こう、もうひとつの世界に思いを巡らせ、私たちの世界を改めて考えるきっかけとなるだろう。