EXHIBITIONS

清水泰博退任記念展 すべてが庭になる 〜 人の居場所をつくる

水戸市 西の谷構想「都市の樹海」

 東京藝術大学大学美術館 陳列館で「清水泰博退任記念展 すべてが庭になる〜人の居場所をつくる」が開催される。

 清水泰博は、1957年京都府生まれ。81年早稲田大学理工学部建築学科を卒業し、83年東京藝術大学大学院美術研究科を修了する。黒川雅之建築設計事務所を経てSESTA DESIGNを設立。2002年東京藝術大学助教授に就任し、10年より教授として教壇にたつ。現在は理事兼副学長(研究担当)も務める。

 本展は、23年の長きにわたり東京藝術大学美術学部デザイン科で教鞭を執ってきた清水泰博の退任記念展。清水は、長年にわたりプロダクトや家具から都市まで、様々なスケールの「場所」のデザインを手がけてきた。本展では、これまでに清水が手がけた作品から100点余りを陳列館において「構想」と「実践」に分けて展示する。

「構想」部のサブタイトルは「都市の庭〜私が夢見た都市」とし、おもに清水が30代の頃(1980年代後半〜90年代)に提案してきた、比較的大規模な都市構想などを紹介。当時「感性に働きかける空間」をテーマとして構想していた都市空間のデザインだ。

「実践」部のサブタイトルは「12のコンセプトとその実例」とし、都市から家具までのデザインを、改めて12のPlace Designのテーマに分けて紹介する。それぞれのテーマに様々なスケールのデザインが含まれるが、多様なスケールを対象にするPlace Design(環境デザイン)ならではの横断的な視点を紹介するもの。