EXHIBITIONS

企画展

石内都 STEP THROUGH TIME

2024.08.10 - 12.15

石内都 From Kiryu #2 2020 作家蔵

 大川美術館で、企画展「石内都 STEP THROUGH TIME」が開催されている。

 国内外で活躍を続ける写真家・石内都。2018年にその活動の拠点を横浜から生地・桐生に移し6年が経過した。

 本展では、デビュー作とされてきた代表作《絶唱、横須賀ストーリー》に先立つ1976年、桐生周辺で撮った《はるかなる間》から、木村伊兵衛賞を受賞した79年《APARTMENT》、日本各地の赤線跡を被写体として現在も撮り続ける「連夜の街」、亡き母の日常のものを写した《Mothers》、被爆した人たちの遺品を独自のまなざしで撮り続ける「ひろしま」の新作をはじめとする代表的なシリーズを紹介。また石内がプリントしたヴィンテージプリントを多数加えた構成でたどる。

 さらに桐生の街をとらえた新作《From Kiryu》を初公開。本展は大川美術館の開館(1989)以来、展示室のすべてをつかって開催される初めての展覧会となっている。社員寮を改築してつくられた個室が連なる展示空間において、石内都が向きあってきた時間の層を旅する展覧会だ。