EXHIBITIONS

TOPコレクション 見ることの重奏

2024.07.18 - 10.06

奈良原一高 〈デュシャン/大ガラス〉より 1973 東京都写真美術館蔵 © Narahara Ikko Archives

 東京都写真美術館で「TOPコレクション 見ることの重奏」が開催される。

 本展は、ウジェーヌ・アジェ、マン・レイ、アンドレ・ケルテス、マイナー・ホワイト、奈良原一高などといった国内外の巨匠たちから現代作家まで、時代・地域を横断する14名の作家の作品を展覧する。本展覧会のテーマである「見ることの重奏」とは、ひとつの作品を見る時に、作家、批評家、鑑賞者など、様々なまなざしがかさなることを意味する。

 本展で、鑑賞者はカメラを通した作家のまなざしと、歴史的にその作品を評価してきた批評家たちの言葉、そして自分自身の経験や思考をかさねることで、その作品を多層的に「見る」ことが可能になる。

 また、本展では令和5年度新規収蔵作品として同館のコレクションに加わった、カラー・オフセット・リトグラフで知られるアメリカの写真家スコット・ハイドと、中国・北京を拠点に活動し、「80後」世代(バーリンホウ)を代表するアーティスト、チェン・ウェイの作品を初公開する。出品作品を通して、写真を見るということについて思考をめぐらせる場となるだろう。