EXHIBITIONS

木村剛士「Deaf Voice - 時間に耐えたくない」

2024.07.05 - 08.03

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 TEZUKAYAMA GALLERYで、木村剛士による個展「Deaf Voice – 時間に耐えたくない」が開催されている。

 木村剛士は1980年東京都生まれ、宮城県出身。多摩美術大学院美術研究科彫刻専攻を修了。これまで芸術祭を中心に数多くのサイト・スペシフィックな彫刻を発表してきた。2020年の六甲ミーツ・アートではテニスコートを湯船と見立てた大型のインスタレーションを発表、ART OSAKA EXPANDED 2023では、名村造船所跡地で8隻のボートが漂う空間をつくりあげた。どちらも共通している点は彫刻"物"としてとどまっていないところにある。観者が彫刻の背景に思いを馳せることで変化する時間軸も作品の一部となっている。また、時代や環境の変化から発生したエネルギーも木村の作品から感じ取ることができるだろう。

 本展では、作家自身を主点とするミクロな時代(世代)から社会と彫刻の在り方を考察。会場では、同世代だからこそわかりあえること、世代が変わり引き継がれなかったものを拾い上げた作品が並ぶ。