EXHIBITIONS
利部志穂「⾔霊のさきわう地 − 天照、へリオス、カーネの夢」
CADAN 有楽町で、利部志穂による個展「⾔霊のさきわう地 − 天照、へリオス、カーネの夢」が開催される。
利部は、壊れた拾得物や建築資材など、様々なものを使用して彫刻作品を制作してきた。作品においては、それらのものが有する日常的な意味や機能は解体され、組みあわされることによって新たな関係性が形成され、空間のなかに置かれている。「人間が定義したルールは疑うけれど、地球的・宇宙的なルールを信じる」という利部は、ものに近づき、ものが発する声を聞きながら、その一部となって、自然の摂理ともいえる生成や循環を展示空間に構築する。
作品のなかでバランスを重要視する利部は、3.11をきっかけに地震を始めとする天災への関心と、出産や子育ての経験から身体性を含む自然としての認識を高めた。本展では、アルミニウムと風船の作品を、形を変えながら展示。
以前からの「時間」 と「変化」への関心に加え、比較神話学や地形の共通点から地球を考える。実際に利部は、火山地帯の日本の海と山や、イタリア、ハワイ、最近はギリシャのクレタ島、サントリーニ島に足を運び、歩いて、泳いで、木の実を口にすることで、水の違いや気候、風土や文化に触れながら、時間を考え、時にイメージや物語の有効性も感じている。彫刻という作品の創作を考えながら、様々なもののやり取りや、環境の変化、物理的な条件などとの共通言語を探る。
利部は、壊れた拾得物や建築資材など、様々なものを使用して彫刻作品を制作してきた。作品においては、それらのものが有する日常的な意味や機能は解体され、組みあわされることによって新たな関係性が形成され、空間のなかに置かれている。「人間が定義したルールは疑うけれど、地球的・宇宙的なルールを信じる」という利部は、ものに近づき、ものが発する声を聞きながら、その一部となって、自然の摂理ともいえる生成や循環を展示空間に構築する。
作品のなかでバランスを重要視する利部は、3.11をきっかけに地震を始めとする天災への関心と、出産や子育ての経験から身体性を含む自然としての認識を高めた。本展では、アルミニウムと風船の作品を、形を変えながら展示。
以前からの「時間」 と「変化」への関心に加え、比較神話学や地形の共通点から地球を考える。実際に利部は、火山地帯の日本の海と山や、イタリア、ハワイ、最近はギリシャのクレタ島、サントリーニ島に足を運び、歩いて、泳いで、木の実を口にすることで、水の違いや気候、風土や文化に触れながら、時間を考え、時にイメージや物語の有効性も感じている。彫刻という作品の創作を考えながら、様々なもののやり取りや、環境の変化、物理的な条件などとの共通言語を探る。