EXHIBITIONS
佐藤文音展 ―ふしぎな絵本と版画の世界―
東御市梅野記念絵画館・ふれあい館で「佐藤文音展 ―ふしぎな絵本と版画の世界―」が開催されている。
ハットを被った大きな猫「ニャーチカ」や、海に潜む巨大なおばけイカ、背中から宝石の生えた鹿など、少し不思議な生き物たちが佐藤文音の作品には描かれている。主題や技法によって、多様な表現が見られる佐藤の作品は、繊細な描画と色彩によって様々な物語性を感じさせる。
佐藤文音は「この世に存在する不確かなもの」をテーマに、ささやかな非日常を描き出す版画作家だ。2018年にボローニャ国際絵本原画展に入選したことをきっかけに、「ふしぎなニャーチカ」、「宝石少女」といった絵本を刊行するなど、絵本作家としても活動する佐藤は、作品制作を通して、現実とは離れた夢のなかの景色のような、けれどもどこか懐かしさも感じるような不思議な世界を創出する。
佐藤文音は1970年代の東欧の絵本に影響を受けたという。東欧の絵本作家の描く儚げな世界観に魅せられ、その独自の作風を生み出すに至った。佐藤の作品からは東欧の絵本文化と作家の身の回りの「不確か」とが融合した、幻想的な美しさを感じられるだろう。
本展では、佐藤文音を代表する絵本「ふしぎなニャーチカ」の原画をはじめ、日常に潜む小さな歪みを表現したリトグラフや華やかな色彩の水彩画など、幅広いアートワークを展示している。
ハットを被った大きな猫「ニャーチカ」や、海に潜む巨大なおばけイカ、背中から宝石の生えた鹿など、少し不思議な生き物たちが佐藤文音の作品には描かれている。主題や技法によって、多様な表現が見られる佐藤の作品は、繊細な描画と色彩によって様々な物語性を感じさせる。
佐藤文音は「この世に存在する不確かなもの」をテーマに、ささやかな非日常を描き出す版画作家だ。2018年にボローニャ国際絵本原画展に入選したことをきっかけに、「ふしぎなニャーチカ」、「宝石少女」といった絵本を刊行するなど、絵本作家としても活動する佐藤は、作品制作を通して、現実とは離れた夢のなかの景色のような、けれどもどこか懐かしさも感じるような不思議な世界を創出する。
佐藤文音は1970年代の東欧の絵本に影響を受けたという。東欧の絵本作家の描く儚げな世界観に魅せられ、その独自の作風を生み出すに至った。佐藤の作品からは東欧の絵本文化と作家の身の回りの「不確か」とが融合した、幻想的な美しさを感じられるだろう。
本展では、佐藤文音を代表する絵本「ふしぎなニャーチカ」の原画をはじめ、日常に潜む小さな歪みを表現したリトグラフや華やかな色彩の水彩画など、幅広いアートワークを展示している。

