彫刻家として知られる三沢厚彦が企画監修する展覧会「オムニスカルプチャーズ-彫刻となる場所」が武蔵野美術大学美術館で開催される。会期は4月5日〜6月20日。
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本展に参加するのは、戸谷成雄、舟越桂、伊藤誠、青木野枝、三沢厚彦、西尾康之、棚田康司、須田悦弘、小谷元彦、金氏徹平、長谷川さちの総勢11名の彫刻家。世代や性別、扱う素材や技法なども異なる多彩な作家たちが、新作を中心に展示する。 「オムニスカルプチャー(オムニ彫刻)」は、彫刻への全方位(≒ omni)的な考え方から生まれた三沢による造語。個々のベクトルを持った11名の作家は、多様化した思考や表現方法によって拡張する現代彫刻を体現していると言える。
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撮影=髙橋健治 ©Hiroshi Sugito
また、彫刻と周囲の環境は不可分なものであるという考えから、展示レイアウトには画家の杉戸洋を起用。建築家・芦原義信が設計し、その後保坂陽一郎の増築、藤本壮介の改修を経た武蔵野美術大学美術館のハイブリッドな展示会場で、予定調和に収まらない彫刻空間をつくり上げる。
さらに、会期中には作家のリレートークなど様々なイベントも予定。最新情報は公式サイトをチェックしてほしい。
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