2021.2.7

監修は三沢厚彦、展示レイアウトは杉戸洋。11人の彫刻家が参加する「オムニスカルプチャーズ-彫刻となる場所」が武蔵野美術大学美術館で開催

戸谷成雄、舟越桂、伊藤誠、青木野枝、三沢厚彦、西尾康之、棚田康司、須田悦弘、小谷元彦、金氏徹平、長谷川さちの総勢11名の現代彫刻家が参加する展覧会「オムニスカルプチャーズ-彫刻となる場所」が武蔵野美術大学美術館で開催される。会期は4月5日〜6月20日。

 

小谷元彦 Torch of Desire―52nd Star 2020 ウレタン、鉄 450.0×150.0×120.0cm 作家蔵 撮影=鈴木理策 (C)Motohiko Odani Courtesy of ANOMALY
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 彫刻家として知られる三沢厚彦が企画監修する展覧会「オムニスカルプチャーズ-彫刻となる場所」が武蔵野美術大学美術館で開催される。会期は4月5日〜6月20日。

三沢厚彦 Animal 2020-03 2020 樟に油彩 208.0×112.0×346.0cm 作家蔵 ©Atsuhiko Misawa Courtesy of Nishimura Gallery

 本展に参加するのは、戸谷成雄、舟越桂、伊藤誠、青木野枝、三沢厚彦、西尾康之、棚田康司、須田悦弘、小谷元彦、金氏徹平、長谷川さちの総勢11名の彫刻家。世代や性別、扱う素材や技法なども異なる多彩な作家たちが、新作を中心に展示する。 「オムニスカルプチャー(オムニ彫刻)」は、彫刻への全方位(≒ omni)的な考え方から生まれた三沢による造語。個々のベクトルを持った11名の作家は、多様化した思考や表現方法によって拡張する現代彫刻を体現していると言える。

金氏徹平 S/F (Sculpture/Fiction)  2019 インクジェットプリント、ステンレス  300×220cm 作家蔵
杉戸洋「cut and restrain」(小山登美夫ギャラリー、2019 年)での展示風景[参考図版]
撮影=髙橋健治 ©Hiroshi Sugito

 また、彫刻と周囲の環境は不可分なものであるという考えから、展示レイアウトには画家の杉戸洋を起用。建築家・芦原義信が設計し、その後保坂陽一郎の増築、藤本壮介の改修を経た武蔵野美術大学美術館のハイブリッドな展示会場で、予定調和に収まらない彫刻空間をつくり上げる。

 さらに、会期中には作家のリレートークなど様々なイベントも予定。最新情報は公式サイトをチェックしてほしい。

舟越桂 スフィンクスには何を問うか? 2020 楠に彩色、大理石、革 101.0x 53.0 x 32.0 cm 作家蔵 撮影=岡野圭 ©Katsura Funakoshi Courtesy of Nishimura Gallery 
西尾康之 磔刑(部分) 2021 陰刻鋳造、硬質石膏、木、鉄 320.0×210.0×100.0cm 作家蔵 ©Yasuyuki Nishio Courtesy of ANOMALY
青木野枝 ふりそそぐものたち/長崎 2019 鉄、ガラス 580.0×1370.0×1500.0cm 長崎県美術館での展示風景[参考図版] 撮影=山本糾 ©Noe Aoki Courtesy of ANOMALY