EXHIBITIONS
おとなとこどもの自由研究 工芸の光と影展
国立工芸館で「おとなとこどもの自由研究 工芸の光と影展」が開催される。
光と影。それは自然、人工を問わず日々目にするものだ。物理で語ることながら、心理への働きかけも少なからずあるだろう。原初的な畏怖から私たちを救い出し、富貴や理想の表象ともなって憧れを募らせる光。いっぽうの影は底知れなさも魅力で、そこに情趣さえ読み取ろうとするのは、陰翳礼讃の気風があるわが国ならではの美意識なのかもしれない。
本展は、工芸が切り取って見せた光と影のそれぞれの方向、そしてそのあいだで無段階に変化する美しさを訪ねる試みである。物質感を豊かに抽出し、複雑さと合理性とを兼ね備えた構造から成る工芸。そこは光と影にとって絶好の舞台装置ともいえる。また、身近ではあっても決して触れることのできなかった現象を掌中に包み込み、身にまとうことさえできるのも工芸ならではの喜びである。
夏のひととき、光と影のコントラストとハーモニーを堪能してほしい。
光と影。それは自然、人工を問わず日々目にするものだ。物理で語ることながら、心理への働きかけも少なからずあるだろう。原初的な畏怖から私たちを救い出し、富貴や理想の表象ともなって憧れを募らせる光。いっぽうの影は底知れなさも魅力で、そこに情趣さえ読み取ろうとするのは、陰翳礼讃の気風があるわが国ならではの美意識なのかもしれない。
本展は、工芸が切り取って見せた光と影のそれぞれの方向、そしてそのあいだで無段階に変化する美しさを訪ねる試みである。物質感を豊かに抽出し、複雑さと合理性とを兼ね備えた構造から成る工芸。そこは光と影にとって絶好の舞台装置ともいえる。また、身近ではあっても決して触れることのできなかった現象を掌中に包み込み、身にまとうことさえできるのも工芸ならではの喜びである。
夏のひととき、光と影のコントラストとハーモニーを堪能してほしい。