「君たちはどう生きるか」展　第二部 レイアウト編

　三鷹の森ジブリ美術館で、企画展示「君たちはどう生きるか」展 第二部 レイアウト編が開催される。

　レイアウトとは、そのカットの背景やキャラクターの位置関係、動きの指示、カメラワークなどが書き込まれた、アニメーションの設計図だ。宮﨑駿監督作品『君たちはどう生きるか』では、原画担当のアニメーターによって描かれ、宮﨑監督と作画監督によって確認・修正が行われた。

　制作過程で描かれた絵のほとんどが、紙に鉛筆と絵具で描かれているという意味において、近年では稀な「手描き」アニメーション作品『君たちはどう生きるか』。宮﨑駿監督をはじめとする腕扱きのアニメーターによって描かれたレイアウトの完成度は、「手描き」アニメーションの粋であるといえる。

　本展は、制作過程において描かれた絵をそのまま展示し、紙と鉛筆による手描きの表現の豊かさと、カットに込められた力と思いを感じる展示を目指す。3期にわたり、展示物を半年ごとにすべて入れ替えて公開する予定だ。

　今回の第二部レイアウト編では、アニメーションの設計図であるレイアウトを、200点あまり展示。この機会に、『君たちはどう生きるか』における様々な絵の魅力を、ジブリ美術館で楽しんでみてほしい。