日本の映画番組を代表する存在である「金曜ロードショー」。その歴史をたどりながらスタジオジブリ作品の魅力を紹介する展覧会「金曜ロードショーとジブリ展」が、東京と富山の2会場で開催される。東京展は寺田倉庫B&C HALL/E HALLで6月29日から9月24日まで。富山展は富山県美術館で10月7日から2024年1月28日まで。
「金曜ロードショー」の放映開始は1985年。翌86年に『風の谷のナウシカ』を放映して以来、200回以上にわたってスタジオジブリ作品を届けてきた。その歴史はスタジオジブリとともにあると言っても過言ではないだろう(なお金曜ロードショーのキャラクター「フライデーおじさん」は宮崎駿監督が生み出し、近藤喜文が仕上げたもの)。
本展では、放映された時代ごとの記憶と記録を通して映画の魅力に迫るほか、昭和から令和に至る世相を掘り起こすことで、スタジオジブリ作品が持つ時代性と普遍性を浮かび上らせるという。
会場では『風の谷のナウシカ』に登場する「腐海」を表現した「風の谷のナウシカ 王蟲の世界」や、2018〜19年の「ジブリの大博覧会」(富山会場)のためにつくられた巨大な「ジブリの幻燈楼」が登場。加えて、スタジオジブリ作品のポスターの中に入り込み、主人公にように撮影できるフォトスポットなども設けられる。