EXHIBITIONS

斉木駿介「リプレイする」

横浜マリンタワー アートスペース
2024.05.01 - 06.30

斉木駿介 リプレイする 2024

 横浜マリンタワー2階のアートスペースで斉木駿介の個展「リプレイする」が開催される。

 斉木は福岡県生まれ、九州産業大学大学院博士前期課程芸術研究科美術専攻修了後、福岡を拠点に活動。日常やネット上のモチーフや風景、記号を解体、再構築して作品を制作しており、リアルとネットが融合する現代の日常生活の曖昧さを絵画上に記録する。

 本展で斉木は、横浜トリエンナーレの「野草」というテーマを、インターネット、フェイク、境界などのモチーフをもちいることで、どこか遠くではなく自身の足元に目を向けさせようと試みている。例えば、インターネットの世界を見ている時、遠くて大きな世界に入っているようでありながら、ふとモニターやiPhoneの画面に映りこむ自分を見て、自身の存在を認識するような感覚を表現。

 会場のカーブミラーは、鑑賞者が自身を俯瞰してみるための装置として設置される。本展に際し、斉木は以下のステートメントを発表している。

「現代はスマートフォンを使って世界と繋がり大量の情報をリアルタイムに手に入れる事ができる。AIの進化により何が真実で何がフェイクなのかの境界はこれから益々曖昧なものになっていくだろう。本展覧会では私がインターネットを通して見ている世界やその混乱と『野草』のテーマを受けて私自身の身体や居場所、リアリティのありかについても焦点を当てる事が出来ればと考えている」。