EXHIBITIONS

アガタ・スウォヴァク、アレクサンドラ・ヴァリシェフスカ「A Marriage of Heaven and Hell(天国と地獄の結婚)」

BLUM 東京
2024.03.23 - 05.02

Installation view, 2024 BLUM Tokyo
© Agata Słowak and Aleksandra Waliszewska; Courtesy of the artists and BLUM Los Angeles, Tokyo, New York
Photo:SAIKI

 BLUM 東京で、アガタ・スウォヴァク、アレクサンドラ・ヴァリシェフスカによる展覧会「A Marriage of Heaven and Hell(天国と地獄の結婚)」が開催されている。

 キュレーターのアリソン・M・ジンジャラスが企画する本展は、両作家にとってアジア初の展覧会となる。

 ウィリアム・ブレイクの幻視詩のタイトルを引用した本展は、黙示録的なイメージに彩られ、人間の様相についてのラディカルな喚起を連想する絵画を描く2人の作家の作品同士の隠喩的な「結婚」を表している。善と悪の対立に関する既成概念やその切り離すことのできない関係性の称賛に疑問を投げかけたブレイクと共鳴するように、スウォヴァクとヴァリシェフスカは、象徴的なシナリオを導く強い女性の登場人物を前面に押し出し、超越的な視覚的物語を生み出す。

 ワルシャワを拠点に活動する2人の作家は、世代は違えども、美術史に対する造詣の深さと、具象絵画や伝統的な技法への深いこだわりを活動の基盤としている。本展では、両作家による油彩画の新作群に加え、ヴァリシェフスカによるグアッシュの紙作品を展示している。