EXHIBITIONS
企画展
阿波根昌鴻 写真と抵抗、そして島の人々
原爆の図 丸木美術館で、企画展「阿波根昌鴻 写真と抵抗、そして島の人々」が開催される。
阿波根昌鴻(あはごんしょうこう、1901〜2002)は沖縄戦後、米軍に占領された伊江島で農民たちとともに非暴力の土地闘争を行った人物として知られる。阿波根は「銃剣とブルドーザー」と呼ばれた強制的な土地接収や米軍の横暴、射爆演習場による被害を記録するためにカメラを入手して1955年から島の記録を始めた。島で唯一のカメラを米軍に抵抗する手段とした阿波根は、「乞食行進」と呼ばれる行脚や陳情を展開するなかで沖縄における「島ぐるみ闘争」の一翼を担うようになった。
生前、唯一の写真集として『人間の住んでいる島』(1982)が出版されているが、ここに収録された闘争の写真以外にも、島の人々の肖像や日常を写した写真が数多く遺されていることがわかった。
本土で初めての展覧会となる本展では、3000枚以上ものネガから新たに制作したデジタルプリント約350点が展示される。「沖縄のガンジー」と呼ばれ、平和運動家として知られる阿波根の写真家としての側面に注目してほしい。
阿波根昌鴻(あはごんしょうこう、1901〜2002)は沖縄戦後、米軍に占領された伊江島で農民たちとともに非暴力の土地闘争を行った人物として知られる。阿波根は「銃剣とブルドーザー」と呼ばれた強制的な土地接収や米軍の横暴、射爆演習場による被害を記録するためにカメラを入手して1955年から島の記録を始めた。島で唯一のカメラを米軍に抵抗する手段とした阿波根は、「乞食行進」と呼ばれる行脚や陳情を展開するなかで沖縄における「島ぐるみ闘争」の一翼を担うようになった。
生前、唯一の写真集として『人間の住んでいる島』(1982)が出版されているが、ここに収録された闘争の写真以外にも、島の人々の肖像や日常を写した写真が数多く遺されていることがわかった。
本土で初めての展覧会となる本展では、3000枚以上ものネガから新たに制作したデジタルプリント約350点が展示される。「沖縄のガンジー」と呼ばれ、平和運動家として知られる阿波根の写真家としての側面に注目してほしい。