Hana-HaNa-Hana ～花からいただく1／fゆらぎ～

　キヤノンギャラリー銀座で、斎藤裕史による写真展 「Hana-HaNa-Hana～花からいただく1／fゆらぎ～」が開催されている。

　斎藤は1968年千葉県生まれ。大阪芸術大学写真学科を卒業後、関西を拠点に撮影・指導・撮影法の執筆などを行う。そのかたわらで、キヤノンEOS学園大阪校講師、クラブツーリズム撮影ツアー講師、foxfireフィールドスタッフなどもつとめる。「ふっても晴れても写真日和」「楽しく撮った写真はいい写真」をモットーに楽しく撮る写真を指導。

　小川のせせらぎや打ち寄せる波の音、小鳥のさえずり、蛍の光り方、木漏れ日、揺らめくロウソクの炎など、規則性と突発性、予測性と逸脱性が調和すると人の心を落ち着かせたり心地よさを感じることは、「1／fゆらぎ」のメカニズムによるものだといわれる。電車のなかで眠くなるのは線路のガタンゴトンという音も「1／fゆらぎ」により心地よさを感じるからだそう。

　本展で展示される作品群は、マクロレンズでとらえた花のライン、造形美は色やカタチ、すべてを「1／fゆらぎ」ととらえ、花から癒しをもらい誰かを心地よくできたら、という斎藤の想いで撮影されたもの。